TBSラジオ 『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(日曜 21:30~)は様々な分野で志を持って取り組まれている方々をゲストにお招きし、どうして今の道を選んだのか、過去の挫折、失敗、転機、覚悟。再起にかけた情熱、人生観などを、嶌が独自の切り口で伺う番組です。2002年10月に開始した「嶌信彦のエネルギッシュトーク」を含めると間もなく17年を迎える長寿番組です。
18日は株式会社和の優グローバルCEOのドー・チハウ氏をお迎えした一夜目、通算882回目の放送でした。以下放送内容の抜粋をお届けします。
■父から儒教の教えを守るマレーシア マレー半島のクアラルンプールの北に位置するペラ州(マレーシア西海岸北部)で誕生。幼い頃から父の背中をみて、「正義」と「信用」が大事と思ってきた。幼い頃は「信用」ということは良く理解できず、「正義」は理解できたのでいじめられていた子を守るような子供だった。儒教の教えから父に「正義」「信用」「責任」「親孝行」を忘れてはいけないと教えられ育った。
■勢力が拡大し、親分的存在になった高校時代仲間の相談を受けるうちに仲間が2人から4人、そして8人に増え、最終的には2000~3000人の大勢力の親分的存在になった。時にいじめられた仲間のあだ討ちで喧嘩をしたりした。ある日、仲間の一人が4人に殴られ、翌日仲間100人、バイク20台で報復に行くと相手は驚いて逃げ出した。その後、そのウワサを聞いた街のヤクザに呼び出され親分にスカウトされたが、断った。
■多民族国家で語学を習得マレーシアは主に中国系(3割ほど)、マレー系、インド系から成る多民族国家で非常に融和的な国。私は中国系。その環境のおかげで私は小さい頃からマレーシア語、英語、広東語、福建語の4つの言葉を習得しており、もう一つ言葉を覚えれば武器になり国際的な貿易やビジネスが出来ると若い時から考えていた。
■日本への関心の高まりマレーシアはイギリスの植民地だったことからイギリスの法律の影響を受けており、イギリスに留学したいと思っていた。調べると1年間で1千万円ほど必要で、学業とアルバイトを並行出来る状況ではないこともわかった。父に相談したが金銭的に厳しく、それなら当時マハティール首相が推進していた「ルック・イースト(東方)政策」(日本の復興、近代化を見習う政策)の手本である日本で学ぼうと思い始めた。
「ルック・イースト」と日本はマレーシアで好評で、日本のサムライ精神、忍耐力、礼儀正しさ、信用など、マレーシア人にとって学ぶべき文化だと皆が共通の認識を持っていた。
私は子供の頃から世界をみたいと思っており、アメリカにも興味があった。しかしながら、アメリカは銃社会で父は快く思っていなかった。日本は平和で、礼儀正しく、安心できることから父が留学先として日本を勧めたことも決め手の一つだった。
日本を留学先にしたもう一つの決め手は、日本は学びながらアルバイトが可能なことだった。オーストラリア、アメリカ、イギリスではアルバイトと学業を並行しながら留学することは厳しい。実家が裕福ではなかったので、自分で留学費用を工面し、生活の糧として学業とアルバイトを両立させなくてはならなかった。日本に来て、アルバイトと学業を並行出来たのは本当に助かった。
■期待を膨らませ日本へ21歳で好奇心を持ちドキドキしながら来日した。日本で一番見たいと思っていたのは「雪」だった。初めて「雪」を見た時、綺麗で感動したが、本当に寒く、一度見て満足した。
もう一つやりたかったことは、日本の文化を学びたかった。日本は戦後、一気に経済成長を遂げ、先進国の仲間入りをした素晴らしい民族。今なお多くのことを学ぶべきだと思い、日本の文化や日本の精神を学んでいるとともに、自分の子供を日本の学校に通わせ日本の文化、哲学を学ばせている。
■来日時の苦労来日前、証券会社で勤務していた時代(91、92年頃)はアジア経済が活況だった。少しづつ株式投資を続け儲けることができ、そのお金で何かあったらすぐに帰国できるよう往復航空券を買い、残り13万円の現金を握り締めて来日。
来日当初、日本語が全くできなかった。来日直後、一緒に来日したマレーシア人7人のなかで一番若いポーさんからお金の相談を受けた。「実は1円も持ってきておらず、そのうち仕送りが母から来るので3万円貸して欲しい。」と言われ、「いつ仕送りはくるのか?」とたずねたが「わからない」と言われた。
持参した13万円のうち、3万円の自転車と布団を買い、3万円貸すと4万円しか手元に残らない状況で非常に悩んだが ”神様に無事に過ごせるよう祈り”、ポーさんに3万円貸した。早く、働かないといけないと思い、紹介されたのが錦糸町のすし屋だった。
■恩人に出会うそのすし屋は店長、板前さんで営まれ、私は出前を担当することになった。当初、「よろしくお願いします」という日本語しかわからず、お互いにボディランゲージと、英語をおりまぜ会話していた。半年ほど経ち仲良くなった頃、大学受験料の3万円を工面しなくてはならないという事情を知った板前さんが毎日お酒のビンに500円づつ入れカンパしてくれ、必ず出世払いしようと心に誓った。
また、お金が無かったので朝食は食べず、9:00から13:00に学校に行った後、すし屋のまかないまで何も食べられなかった。その事情を知った板前さんが店長に相談してくれ、それ以来、店長が毎日アルバイトの帰りに朝食用のパンを1個くれるようになった。
さらにアルバイトを増やしたいと思い、知り合いのマレー大学に留学していたエツコさんという方に仕事を紹介してもらい、土日もフルタイムで働くようになった。そこは、19時から21時まではディナーを食べながらバンド音楽を楽しみ、その後明け方までディスコになるところ。当初ホールで働いていたが、にぎやかだったので店長に相談し、外にある駐車場の担当に変えてもらった。200台ほど止められる大きな駐車場で車が来ない時は本を読んでいられたのでよかった。
当初、駐車場の売上は1~2万円程度だったが、近所のクラブなどの車を誘導したり工夫を重ねていき最終的に毎月40~50万円にまで増やすことができた。この時の経験は、いろいろと勉強になるものだった。
二夜目25日の放送内容のまとめは以下リンクを参照下さい。
ドー氏が上梓された書籍
TBSラジオ 毎週日曜日 21:30-22:00 放送 嶌信彦 人生百景「志の人たち」 ジャーナリスト嶌信彦が、私たちの国ニッポンの素晴らしくも感動的に生きる人たちの声を伝えます。
TBSラジオ『嶌信彦 人生百景 志の人たち』は毎週日曜日夜9時30分から放送中。ラジオ受信機では、AM954kHz、FM90.5MHz。 PCやスマートフォンでは でもお聴きいただけます
株式会社和の優グローバル CEO Nikko Doh氏 早稲田大学大学院卒業。国際ビジネスコンサルタントとして、日本、マレーシア 香港を主な拠点にビジネスを展開している。歴代マレーシア政権との強い人脈 を武器にどこよりも早くマレーシアの国策情報や経済情報等を入手し、 様々なコンサルティングを行う。 華僑としての強いネットワークも併せ持ち日本企業の香港上場へのサポートや 販路拡大等のサポートを行う。不動産ビジネスにも精通し自らも有望な不動産を 多数購入し顧客への投資アドバイスを行うことに定評がある。
2019年7月8日、マレーシアサバ州州首相と会議を行いました。
Laman Rasmi Parti Warisan Sabah
Sabah News Today
News Sabah Times
Utusan Borneo Online
2019年8月30日
8月18日 TBSラジオ 嶌信彦 人生百景「志の人たち」
ゲスト:株式会社和の優グローバルCEOのドー・チハウ氏(一夜目) 放送内容まとめ
TBSラジオ 『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』(日曜 21:30~)は様々な分野で志を持って取り組まれている方々をゲストにお招きし、どうして今の道を選んだのか、過去の挫折、失敗、転機、覚悟。再起にかけた情熱、人生観などを、嶌が独自の切り口で伺う番組です。2002年10月に開始した「嶌信彦のエネルギッシュトーク」を含めると間もなく17年を迎える長寿番組です。
18日は株式会社和の優グローバルCEOのドー・チハウ氏をお迎えした一夜目、通算882回目の放送でした。以下放送内容の抜粋をお届けします。
■父から儒教の教えを守る
マレーシア マレー半島のクアラルンプールの北に位置するペラ州(マレーシア西海岸北部)で誕生。幼い頃から父の背中をみて、「正義」と「信用」が大事と思ってきた。幼い頃は「信用」ということは良く理解できず、「正義」は理解できたのでいじめられていた子を守るような子供だった。儒教の教えから父に「正義」「信用」「責任」「親孝行」を忘れてはいけないと教えられ育った。
■勢力が拡大し、親分的存在になった高校時代
仲間の相談を受けるうちに仲間が2人から4人、そして8人に増え、最終的には2000~3000人の大勢力の親分的存在になった。時にいじめられた仲間のあだ討ちで喧嘩をしたりした。ある日、仲間の一人が4人に殴られ、翌日仲間100人、バイク20台で報復に行くと相手は驚いて逃げ出した。その後、そのウワサを聞いた街のヤクザに呼び出され親分にスカウトされたが、断った。
■多民族国家で語学を習得
マレーシアは主に中国系(3割ほど)、マレー系、インド系から成る多民族国家で非常に融和的な国。私は中国系。その環境のおかげで私は小さい頃からマレーシア語、英語、広東語、福建語の4つの言葉を習得しており、もう一つ言葉を覚えれば武器になり国際的な貿易やビジネスが出来ると若い時から考えていた。
■日本への関心の高まり
マレーシアはイギリスの植民地だったことからイギリスの法律の影響を受けており、イギリスに留学したいと思っていた。調べると1年間で1千万円ほど必要で、学業とアルバイトを並行出来る状況ではないこともわかった。父に相談したが金銭的に厳しく、それなら当時マハティール首相が推進していた「ルック・イースト(東方)政策」(日本の復興、近代化を見習う政策)の手本である日本で学ぼうと思い始めた。
「ルック・イースト」と日本はマレーシアで好評で、日本のサムライ精神、忍耐力、礼儀正しさ、信用など、マレーシア人にとって学ぶべき文化だと皆が共通の認識を持っていた。
私は子供の頃から世界をみたいと思っており、アメリカにも興味があった。しかしながら、アメリカは銃社会で父は快く思っていなかった。日本は平和で、礼儀正しく、安心できることから父が留学先として日本を勧めたことも決め手の一つだった。
日本を留学先にしたもう一つの決め手は、日本は学びながらアルバイトが可能なことだった。オーストラリア、アメリカ、イギリスではアルバイトと学業を並行しながら留学することは厳しい。実家が裕福ではなかったので、自分で留学費用を工面し、生活の糧として学業とアルバイトを両立させなくてはならなかった。日本に来て、アルバイトと学業を並行出来たのは本当に助かった。
■期待を膨らませ日本へ
21歳で好奇心を持ちドキドキしながら来日した。日本で一番見たいと思っていたのは「雪」だった。初めて「雪」を見た時、綺麗で感動したが、本当に寒く、一度見て満足した。
もう一つやりたかったことは、日本の文化を学びたかった。日本は戦後、一気に経済成長を遂げ、先進国の仲間入りをした素晴らしい民族。今なお多くのことを学ぶべきだと思い、日本の文化や日本の精神を学んでいるとともに、自分の子供を日本の学校に通わせ日本の文化、哲学を学ばせている。
■来日時の苦労
来日前、証券会社で勤務していた時代(91、92年頃)はアジア経済が活況だった。少しづつ株式投資を続け儲けることができ、そのお金で何かあったらすぐに帰国できるよう往復航空券を買い、残り13万円の現金を握り締めて来日。
来日当初、日本語が全くできなかった。来日直後、一緒に来日したマレーシア人7人のなかで一番若いポーさんからお金の相談を受けた。「実は1円も持ってきておらず、そのうち仕送りが母から来るので3万円貸して欲しい。」と言われ、「いつ仕送りはくるのか?」とたずねたが「わからない」と言われた。
持参した13万円のうち、3万円の自転車と布団を買い、3万円貸すと4万円しか手元に残らない状況で非常に悩んだが ”神様に無事に過ごせるよう祈り”、ポーさんに3万円貸した。早く、働かないといけないと思い、紹介されたのが錦糸町のすし屋だった。
■恩人に出会う
そのすし屋は店長、板前さんで営まれ、私は出前を担当することになった。当初、「よろしくお願いします」という日本語しかわからず、お互いにボディランゲージと、英語をおりまぜ会話していた。半年ほど経ち仲良くなった頃、大学受験料の3万円を工面しなくてはならないという事情を知った板前さんが毎日お酒のビンに500円づつ入れカンパしてくれ、必ず出世払いしようと心に誓った。
また、お金が無かったので朝食は食べず、9:00から13:00に学校に行った後、すし屋のまかないまで何も食べられなかった。その事情を知った板前さんが店長に相談してくれ、それ以来、店長が毎日アルバイトの帰りに朝食用のパンを1個くれるようになった。
さらにアルバイトを増やしたいと思い、知り合いのマレー大学に留学していたエツコさんという方に仕事を紹介してもらい、土日もフルタイムで働くようになった。そこは、19時から21時まではディナーを食べながらバンド音楽を楽しみ、その後明け方までディスコになるところ。当初ホールで働いていたが、にぎやかだったので店長に相談し、外にある駐車場の担当に変えてもらった。200台ほど止められる大きな駐車場で車が来ない時は本を読んでいられたのでよかった。
当初、駐車場の売上は1~2万円程度だったが、近所のクラブなどの車を誘導したり工夫を重ねていき最終的に毎月40~50万円にまで増やすことができた。この時の経験は、いろいろと勉強になるものだった。
二夜目25日の放送内容のまとめは以下リンクを参照下さい。
ドー氏が上梓された書籍
2019年8月18日
マレーシア人ビジネスマンの呉志豪(ドー・チハウ)さんを迎える
TBSラジオ 毎週日曜日 21:30-22:00 放送 嶌信彦 人生百景「志の人たち」
ジャーナリスト嶌信彦が、私たちの国ニッポンの素晴らしくも感動的に生きる人たちの声を伝えます。
8月18日(日) 21:30-22:00 放送
マレーシア人の彼が21歳の時に日本に留学、日本語も不自由で失敗続きだったのに、当時知り合った人々に助けられたことがきっかけで、今は「アジア諸国と日本企業とを結ぶ懸け橋になりたい」と世界を飛び回っている、その人生観を聴いた。株式会社和の優グローバルCEOのドウ・チハウさんを迎える一夜目
8月25日(日) 21:30-22:00 放送
日本で学んだビジネス経験をもとに、日本の優れた製品やサービスを世界に向けて発信する会社の社長として、「アジア諸国と日本企業とを結ぶ懸け橋になりたい」と世界を飛び回る人生観について聴いた。株式会社和の優グローバルCEOのドウ・チハウさんを迎える二夜目
TBSラジオ『嶌信彦 人生百景 志の人たち』は毎週日曜日夜9時30分から放送中。ラジオ受信機では、AM954kHz、FM90.5MHz。
PCやスマートフォンでは でもお聴きいただけます
2019年7月19日 開催
マレーシアサバ州首相に聞く&首都クアラルンプール不動産投資事情
アジア投資特別セミナー参加募集 ご案内
【アジア投資特別セミナー マレーシアサバ州首相に聞く&首都クアラルンプール不動産投資事情】今、マレーシアサバ州が大変注目をされております。
州の人口は300万人、州都コタキナバルの国際空港へは日本からも直行便で約5時間半の近さです。
サバ州では日本からの投資と日本人観光客の誘致に州を挙げて取り組んでおります。
サバ州の自然はAseanでもトップクラスで、透明なエメラルドの海と良質な白い砂浜はダイバーだけではなく ファミリーのリゾート地としても知る人ぞ知る人気があります。
観光客の増加に伴うホテル不足や環境を配慮した太陽光など自然エネルギービジネス、人口の6割強がイスラム教系であることから ハラルビジネスなども成長が見込まれている産業です。
こうした中、フジサンケイビジネスアイではサバ州への視察ツアーを実施、サバ州首相との 日本企業投資誘致など活発な意見交換会を行って参りました。
サバ州首相から聞いた貴重なビジネスチャンス情報を披露致しますので是非多くの皆様にご参加頂ければと思います。
大企業だけではなく中堅中小企業の皆様に取りましても大いにビジネスチャンスがある成長途上のブルーオーシャンの”州”だと思います。
是非セミナーにご参加下さい。参加は無料です。
セミナーにご参加頂き、サバ州でのビジネスに興味がある経営者様、企業関係者様、個人投資家様等がいらっしゃいましたら ビジネスのコネクション作りを含めてサポート致します。是非お気軽にご相談下さい。
18:00
受付
18:30-19:00
①マレーシアサバ州の魅力と開発投資事情「州首相からの情報を交えて」
19:00-19:30
②首都クアラルンプールの最新不動産投資事情
19:30~19:45
質疑応答
終了
◆詳細はこちら
⇒ https://www.innovations-i.com/support_event/129.html
日時:2019年7月19日(金) 18:30~19:30 (受付:18:00~)
会場:産経新聞社会議室 7階A会議室
住所:東京都千代田区大手町1-7-2
会費:無料
定員:最大20名限定
お問い合わせ先 フジサンケイビジネスアイ セミナー係り
TEL:03-3273-6141
◆詳細・お申込みはこちら
⇒ https://www.innovations-i.com/support_event/129.html
主催:フジサンケイビジネスアイ
協力:大手町経営者クラブ、イノベーションズアイ
お問い合わせ フジサンケイビジネスアイ セミナー係り
電話03-3273-6141
2019年7月8日
マレーシアサバ州州首相と会議
2019年7月8日、マレーシアサバ州州首相と会議を行いました。
Laman Rasmi Parti Warisan Sabah
Sabah News Today
News Sabah Times
Utusan Borneo Online
マレーシアサバ州の視察ツアー
サバ州の視察ツアー フジサンケイ取材
サバ州知事オフィス見学
サバ州知事プレゼン、記者会見
サバ州 州知事の記者会見
サバ州 州知事でのプレゼン
2019年05月18日
マレーシアセミナー
マレーシアセミナーが無事に終了致しました。
ご出席をいただき、誠に感謝申し上げます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。